ツヤのある髪は同じヘアスタイルでもより洗練された印象になり、美しく見えます。
髪がキレイだと見た目年齢も若々しく、健康的にも見えるでしょう。
ではツヤのある髪はどのように作られるのか、オススメのケア方法も併せてご紹介します!
ツヤの鍵はキューティクル
髪の構造は、表面のバリア的要素を持つキューティクル、髪の本体のような位置付けのコルテックス、中心部のメデュラの3層になっています。
髪のツヤの元になるのが、1番外側にある硬いタンパク質の『ケラチン』でできているキューティクルです。
キューティクルはとても硬いですが摩擦に弱いという性質があり、雑にシャンプーしたり無理矢理ブラッシングをしたりすると傷つき剥がれてしまうこともあります。
ツヤのある髪はキューティクルがキレイなウロコ状に並んでいて、外部の刺激から髪を守ったり、内部のタンパク質などの栄養が流出してしまうのを防いでいるのです。
キューティクルを傷めるNG行動
日常の中でキューティクルを傷めてしまう行動がいくつかあります。
1度は聞いたことのあるような王道なことから、意識しないとついやってしまいがちなことまでご紹介しますので、自分がやってしまっていないかぜひチェックしてみて下さい。
髪を自然乾燥させている
よく『ドライヤーの熱で髪がダメージする』ということから、自然乾燥の方が髪にいいのでは?と髪を乾かさない方もいらっしゃいますが、これは髪のツヤを失う行動です。
濡れている髪はキューティクルが開いていて、乾いている時よりも摩擦に弱くなっています。
具体的には、髪同士が擦れる程度の摩擦で開いたキューティクルが引っかかり合い、そのままキューティクルが剥がれてしまうほどに敏感です。
濡れている状態で髪を放置すると、その時間ずっと髪を摩擦に晒し続けてしまいます。
ドライヤーはお風呂から上がってから、遅くても10分以内にかけ始めましょう。
シャンプー前のすすぎが短い
シャンプー前のすすぎはささっと濡らす程度しかしていないという方、多いのではないでしょうか。
この工程はとても大事で、『もうシャンプーしなくてもいいんじゃないの??』というくらいしっかり行いましょう。
シャンプー前のすすぎをしっかり行うことで、頭皮や髪の汚れの7〜8割程度の汚れを落とすことができます。
これをしっかり行っていないと、シャンプーの泡立ちが悪く、髪同士の摩擦によってキューティクルを痛めつけてしまうのです。
また、すすぎがしっかりできていればシャンプーの時間を短縮できるので、洗浄剤によるダメージも軽減することができます。
シャンプー前のすすぎは、これでもかというくらいしっかり行いましょう。
不適切なドライヤーやアイロン
濡れたままの髪を放置することは、キューティクルの損傷につながります。
しかし、ドライヤーの熱を過度に当てることもまたダメージの原因になるのです。
ドライヤーをかける前は、しっかりとタオルドライをしましょう。
ゴシゴシと雑に拭くのではなく、水分をタオルに吸収させるイメージでポンポンと優しくタオルドライすることで、摩擦によるダメージを軽減できます。
ドライヤーで乾かす際は、髪から15センチほど離して根元から乾かすのがポイントです。
髪や頭皮に近すぎると、ドライヤーの熱によりキューティクルがダメージしてしまいます。
また、ヘアアイロンを使用する際は、必ずしっかりと髪を乾かしてから行いましょう。
濡れている髪は特に熱に弱いため、ヘアアイロンのような高温を当ててしまうと深刻なダメージを与えてしまいます。
1箇所にヘアアイロンの熱を与え続けてしまうのも、髪に負担をかけてしまうのでNGです。
【ヘアアイロンの真実!】正しいヘアアイロンの使い方を現役美容師が教えます!
毎日ヘアアイロンを使用する方であれば、縮毛矯正をかけた方が傷まないケースがあります。
ヘアアイロンの熱などの『物理的ダメージ』に強いか、縮毛矯正などの『化学的ダメージ』に強いかは髪質によって異なりますので、1度担当の美容師さんに相談してみてもいいかもしれません。
高頻度でブリーチやパーマを行う
ブリーチやパーマなどの高アルカリ領域の施術は、しっかりと薬剤を浸透させるためにキューティクルを開く作用が強く作られています。
キューティクルを頻繁に開く施術をすればその分ダメージを伴いますので、ブリーチなどの回数は必要最低限にとどめることがオススメです。
髪を大きく損傷させてしまう可能性のある施術はかなり繊細ですので、しっかりと担当の美容師さんと相談して決めていきましょう。
ツヤ髪を手に入れる方法4選
髪のツヤにはキレイなキューティクルが必要です。
キューティクルのダメージを最小限に抑え、ツヤを出すためのケア方法を厳選して4つご紹介します。
ぜひ日常に取り入れてみて下さい。
正しくシャンプーを行う
シャンプーの刺激も髪のダメージ要因の1つです。
キューティクルを整えるために、ゴシゴシと洗わずにしっかりと泡立ててから頭皮をマッサージするように優しくシャンプーするようにしましょう。
また、シャンプーの洗浄成分が強いものだとダメージにつながってしまいます。
シャンプーはアミノ酸系の洗浄剤が主成分のものを使うことで、髪に栄養を与えながらダメージを最小限にすることが可能です。
トリートメントでケアする
シャンプーの後はトリートメントで保湿をしましょう。
トリートメントは髪の内部の栄養補給に加え、キューティクルを整えて補修する効果があります。
ただし、髪がびしょびしょのままだと、髪の内部が水分で飽和しているので、トリートメントが薄まってしまうのです。
より効果を発揮させるために、シャンプー後に軽くタオルドライなどで水気を切りましょう。
トリートメントをつけた後は、粗目のクシでとかすとより効果的です。
髪は約10万本生えているので、手でつけただけでは中々全体に行き渡らせることができません。
髪の毛1本1本につけるイメージでとかしましょう。
髪の乾かし方を工夫する
ドライヤーで髪を乾かすときは、まず根元から乾かすのがポイントです。
毛先から乾かすと、重力で根元の水分が毛先に流れてくるので、中々乾かなくなってしまいます。
根元から効率よく乾かすことでドライヤーの時短にもなり、熱ダメージを最小限に抑えることができるのです。
ある程度全体が乾いたら、キューティクルに沿うように上から風を当てることでツヤを出すことができます。
キレイに乾かすことができれば、朝のスタイリングもグッと楽になりますよ。
アウトバストリートメントで髪を保護する
キューティクルの保護に欠かせないアイテムがアウトバストリートメントです。
欲しい効果や髪質によってベストなタイプがありますが、外部のダメージ要因から髪を保護するという観点からはオイルタイプが良いでしょう。
詳しいアウトバストリートメントの種類と効果はこちら↓↓
【アウトバストリートメントの種類】自分の髪質に合ったヘアケアをしよう!
オイルタイプのアウトバストリートメントの効果は、主に髪の表面をコーティングし、ドライヤーなどの熱から髪を守ってくれる働きです。
アウトバストリートメントもトリートメント同様に、付けた後に粗目のクシでとかすとより効果を発揮できます。
まとめ
髪のツヤに最も重要なのがキューティクルです。
キューティクルは髪の1番外側にある部分ですので、キューティクルを守ることで髪全体を守ることができます。
見た目年齢も大きく左右するほど、髪のツヤは大切です。
キューティクルを労わるケアで、憧れのツヤ髪を手に入れましょう!