綺麗な髪でいつまでもお気に入りのヘアスタイルを楽しみたい…
そんな思いを叶えるには自宅でのヘアケアがとても重要になってきます。
美容室に通うのは多くても月1回程度。年間12回のサロンケアになりますが、残りの350日以上は自宅でのケアになります。
いくらサロンで高級なトリートメントなどをしても、残りの350回以上をおろそかにしてしまうと綺麗な髪はいつまで経っても手に入れられません。
では自宅でできるヘアケアとは?
この記事では『とても大切だけど、意外とおろそかにしているヘアケア』を美容師目線からご紹介します。
こんな方にオススメ!
- 自宅でもちゃんとしたヘアケアをしたい!
- 髪のダメージを抑えたい!
- サロンケアを長持ちさせたい!
- ヘアケアで大切なことを知りたい!
1.市販の低価格シャンプーではなく質の良いサロンシャンプーを使う
ヘアケアにおいて最も大切なことはずばりシャンプーです。
まずシャンプーとは界面活性剤という洗浄成分のほか、毛髪保護剤や香料などで構成され、髪や頭皮の汚れをとるものです。
私たちが普段使っているシャンプーも当然、界面活性剤が使われていて、その界面活性剤がとても重要なポイントとなります。
市販シャンプーに使用される界面活性剤は『高級アルコール系』と呼ばれる洗浄力の強いものがほとんどで、この高級アルコール系界面活性剤は原価が安く、泡立ちや脱脂力も強い為、食器用洗剤にも使われている洗浄剤です。
そのため、髪の汚れを落とすと同時に髪や頭皮に必要な油分も取ってしまいます。
サロンでしっかりトリートメントしても、高級アルコール系のシャンプーで髪を洗うと1日でトリートメントの効果を失うこともあります。
これではいくらサロンでケアをしても髪はダメージしてしまいます。
市販シャンプーは髪の引っかかりを防ぎ、指通りをよくするコンディショニング剤としてシリコンが配合されています。
シリコンは日用品、工業や医療でも幅広く活用される安全な物質ですが、市販のシャンプー剤でシリコンを使う理由は、天然由来の保湿成分だとコストが高くなるからだと言われています。
では、サロンシャンプーはどうでしょう。
サロンシャンプーに使用されている界面活性剤は主にアミノ酸系で構成され、髪や肌にとって優しい洗浄成分となっています。
そしてシリコンの代わりに入っている毛髪保護成分は、髪と同じケラチンやコラーゲン、保湿性の高いシルクタンパク質などが使用されています。
シャンプーは頭皮や髪の汚れを落とすもの。
でも汚れが落ちれば何でもいいかというと、そうではないはずですよね?
市販シャンプーで髪を洗っている時に、髪がきしんだりする…
あなたは『私の髪が傷んでいるからしょうがない』と思っていたのではないでしょうか?
こういったケースはシャンプーを見直すだけで改善されることが多いです。
どんなシャンプーを選べばいいか迷ってしまう方はこちらもチェック!
2.ドライヤーできちんと髪を乾かす
次に自宅で行うヘアケアとして大切なのが、ドライヤーできちんと髪を乾かすことです。
濡れている状態の髪は水膨潤と言って、キューティクルが開いた状態になっています。
髪同士が擦れる程度の軽い摩擦でもキューティクルが剥がれてしまうなど、とてもデリケートな状態なのです。
そのまま自然乾燥してしまうとキューティクルは閉じきらず、どんどん髪の内部の水分が蒸発し、パサパサになってしまいます。
ドライヤーの熱を利用してきちんと乾かすことでキューティクルをしっかり閉じてあげることができます。
また、ドライヤーの製品にもこだわってみましょう。
最近はたくさんの種類のドライヤーが売っていますが、ドライヤーで最も注目してもらいたいのが温度と風量です。
濡れている髪は約70℃でダメージすると言われていて、高温すぎるドライヤーもまた、ダメージにつながってしまうのです。
ドライヤーはなるべく温度が低く、風量の多い製品を選びましょう。
風量の多いものであれば、温度が低くてもなかなか乾かないということはありません。
ドライヤーの新調を考えている方は、これでもう迷わない!
3.髪質に合ったアウトバストリートメントを使う
髪のダメージの進行を阻止するのにはアウトバストリートメントを使用することも有効です。
アウトバストリートメントとは、その名の通りお風呂の外で使うトリートメントで、主に髪を乾かす前に使用するいわゆる『洗い流さないトリートメント』のことです。
アウトバストリートメントには大きく分けて3種類のタイプがあり、それぞれの特徴が異なってきますので、髪質や目的に合わせて選びましょう。
○オイルタイプ
オイルタイプの1番の特徴は髪の表面をコーティングする作用です。
ドライヤーやアイロンの熱から髪を保護し、手触りをなめらかにしてくれる効果があります。
オイルで髪を包み込むことで、水分を保持し潤いをと保つことができます。
○ミルクタイプ
ミルクタイプは毛髪補修効果のある成分が配合されているものが多く、カラーやパーマでダメージが蓄積した髪にオススメです。
また、水分と油分がバランスよく配合されているので高い保湿効果も期待できます。
○ミストタイプ
ミストタイプは3種類の中で最も軽く、さらっとした質感に仕上がります。
髪のコンディショニングや帯電防止の効果があり、細気や髪がペタッとしやすい方、髪にベタベタ何かつけるのが嫌いな方にオススメです。
アウトバストリートメントについて詳しく見たい方はこちらもオススメ!
このようにタイプ別に仕上がりの質感が異なってきますので、自分の髪や欲しい質感に合わせて使用しましょう。
『オイル+ミルク』など、違うタイプを併用するのも相乗効果があってオススメです。
【まとめ】
このように、多くの人がやってはいるけどあまり意識してない部分をこだわってあげることで、髪の状態はかなりよくなります。
ヘアケアは、上から何かを足していくことよりもまずダメージ要因を減らしていくことが大切になってきます。
美しい髪を手に入れるために、まずは自宅でのダメージ要因を減らすケアから始めてみましょう!